続編・永遠(とわ)に… 6

〜エピローグ


数ヵ月後。
一気にいろんな準備に追われ、忙しくなった。
私は色々悩んだ結果、会社を退職した。
結婚式まで同じ職場にいるのも、皆に気を遣わせてしまうし
異動するにも冬という中途半端な時期で、これまた迷惑をかけてしまうことになるから。
それに、寿退社っていうのも憧れがあったし。
大雅と話し合った結果、こうすることにした。
報告した時は皆かなり驚いていたけど、送別会では沢山の祝福をしてもらった。



「ドレスも決まり、いよいよですね」
「はい。なんだか、今頃になってやっと実感が沸いてきたような…」

他にも決めなくてはいけないことは山のようにある。
中でも一番はやっぱりドレスが一番迷った。
何件目かでこのショップにようやく出会えた。


「俺、トイレ寄ってくから、先に外で待ってて」
「うん」

ドレス選び完了、と。
手帳に書き込み、バッグの中に入れようとしたその時…。
通りの向こうに見覚えのある人が。

漣くんだった。
女の子とじゃれ合いながら、楽しそうに歩いていた。
漣くんは私に気づかない。
でも幸せそうだった。
そして私はやっと心からあの人の幸せも願えるようになった。


「お待たせ。さー次、家具見に行くか」
「ねー、大雅」
「どうした?」
「ずっと幸せでいようね」
「ああ。もちろんだよ」


恋愛に苦しんだ日々も、悲しい過去も、それはすべて想い出で
心の奥底にしまっておこう。

これから先、喧嘩したり、良い事ばかりじゃないかもしれない。
それでも私は大雅を信じてる。
大雅となら永遠を誓えるから…。


―おわり―

←back

このお話の番外編は【こちら】から始まります。

2006-09-23
←拍手していただけると、とても励みになります。



|| top || novel || blog || link || mail || index ||

 

inserted by FC2 system