「cherish」 2013年 全話改稿について

 今回、二度目の大幅改稿をさせていただきました。


 元々本編は20話で構成していましたが、一話の文字数がかなり多いページ、少ないページと極端だったため細かく分けました。 61話とすごく長いお話に感じますが、本編自体の長さはプラスマイナスでそれほど変わりありません。 章タイトルも変更しています。

 お題にあった話は「お題」というものからはずし、「続編」へ移動。
 タイトル変更・加筆などの改稿をし、新しい話も盛り込まれています。
(お題は一部、在学中のお話として書いていましたが、すべて卒業後のお話に変えています)

 どれが新しい話で、どれが書き加えている話なのか判りやすいように、
 新しいお話には、【 NEW 】
 半分以上書き加えている場合は、【 UP 】
 という目印を章タイトル横に付けました。
 本編もですが、ピンクの文字が書いていない、無印の章は、少し加筆して、改稿しているということです。
(一部、カットしている場合もあります)

 内容として一番変わった点は、一人称を三人称に変えたことです。「cherish 本編」はすべて作者目線で物語が進んでいきます。
 以前の文章は登場人物の語り口調の文章で、とてもひどい文章でした。 よくもこんなひどい文章を晒していたなと思うと同時に、こんな拙い物を読んでくださった皆様に感謝しています。
 今回、初めて全編に渡り三人称という私にとって難しいものにチャレンジしてみたので、 読みにくいかもしれませんし、以前から「cherish」を好きでいて下さった方には、硬い印象を受けるかもしれません。 改稿前のひどさより若干マシだとは思いますが、決して文章が上手になっているわけでもありませんので、 がっかりさせてしまったらごめんなさい。
 それぞれの視点を一つにまとめるのが、とても難しかったです。
 あまりにもひどい部分、直されていない部分などありましたら、こっそり教えていただけると大変助かります。

 このお話は生徒が先生と想いが通じるか通じないか、誰かに見つからないかのドキドキよりも、 二人がお互いを思いやり、愛を育んでいく物語で、教師と生徒というお話ではあるけれど通常の 「禁断の物語」とはちょっと違うかもしれないです。
 そんな二人の愛を作者目線で追って、感じて頂ければなと思いながら書き直しました。

 ストーリーの大まかな流れに変更はありませんが、変更した点を具体的に挙げてみると…

 若葉編の「cherish」では
・初デートのレストランで食事を、二度目のデートだった軽井沢を初デートに変更。
・若葉の家に初めてリョウが行くことになったいきさつを少し変更。
・修学旅行で、若葉を諭す名の知らない先生をカットし、椎名に変更。
・体の関係は在学中一切なく、ハグと、額・頬にキスのみ。
・若葉の18歳の誕生日にリョウの家に泊まるシーンはカット。
・その18歳の記念にリョウが部屋の鍵を渡すシーンは、卒業後に移動し、新しいお話に盛り込みました。


 愛果と椎名の関係も少し変更しました。

・夏休み中、愛果は椎名の家に泊まるという表現を削除。
・二人は近所に住んでいるという設定に変更。
・体の関係は在学中一切なく、最初の方でハグと、頬にキスのみ。その後は指一本ふれない。

「彼女の家庭事情」は「NEW」に近いお話で、愛果がどんな家庭環境にいるのかを書いています。 実はこれは本編連載中に私の頭にあった設定で、重くなるのが嫌で書かなかったのです。
(その設定が全く別のお話「あの夏が忘れられない」に似た感じで使われています)

 この二人は一度目の改稿でも、どこまでの関係か曖昧にしていましたが、今回の改稿で本編6話 のリョウの言葉で「つらい試練」だという表現を入れました。もう一つのcherish7話の「試練の始まり」で、 指一本ふれない詳細が明らかにしています。

 二人とも(特に椎名)、二十代の健康な男性には酷ですが、相手が相手なので当たり前です。
 その代わり、卒業後、それぞれのカップルがどんな感じで進展するのか、楽しんでいただけたら嬉しいです。

 そして、もしお時間がありましたら、改稿した「cherish」を全話読んでいただけたら幸いです。


2013年9月20日


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